チェコ(スロバキア)旅行記1992その3~いきなりブラチスラバへ~
その2の続き。
そんなこんなで、出発の日がやってきました。
成田からオーストリア航空でウィーンへ。
現地に着いたのは確か午後の3時過ぎ。
空港の売店でチェコスロバキアの道路地図を購入し、AVISで手続。
借りた車は一番安いクラスのフィアット・ウーノです。
ちっちゃいです。
ドアなんかペラペラです。
まず海外運転経験者(イギリスですが)である私がハンドルを握り、いざ出発。
右側通行に戸惑いながらも幹線道路に出て、一路スロバキアの首都ブラチスラバに向かいます。
最初は無我夢中だったのですが、30分ほど運転していると、だいぶ余裕が出てきました。
現「そろそろ行きますか?」
K「行っちゃう?」
何のことかわかんないと思いますが、この会話を補足すると
現「(余裕も出てきたので、日本でこの旅行のために編集したカセットを)そろそろ行きますか?」
K「(そうやそうや、このために編集して20本も持ってきたテープのことすっかり忘れてた。景色もいい感じやし、そろそろ聞きたいなぁ)行っちゃう?」
ってことなんです。
いやぁ、それはそれは素晴らしかったですよ。
もともと洋楽系(特にイギリス系)が好きだったので、ヨーロッパの風景の中で聴く音楽は格別でした。
ところが、30分ほど聞いたあたりで異変が起きました。
キュルキュルキュル~・・・ガチャ!
カセットが止まりました。
慌ててテープを取り出すと、テープがビロビロビロ~ッと。
テープが絡まったようです。
ボールペンを使って何とか取り出そうとしましたが、思うに任せません。
そうこうしているうちに国境が迫ってきました。
高速道路の料金所のような感じです。
ドイツ語で何か聞いてきてますが、よくわかりません。
とりあえずパスポートとAVISでもらった書類を全部渡しましたが、パスポートだけ必要だったようで、レンタカー関係の書類は返されました。
電車で越える国境と同様、パスポートに一通り目を通すとパスポートを返してくれ、国境通過です。
現・K「やったぁ!」
何とかなるとは思っていたものの、いざ越えると嬉しいモンです。
が、目を前方に向けるとまた同じようなゲートが。
どうもさっきのゲートはオーストリアの出国ゲートで、次にあるのはチェコスロバキアの入国ゲートじゃないですかね。
国境係官が何やらチェコ語で聞いてきましたが、まったくわかりません。
パスポートを渡して、英語で「I can speak only English.」とだけ言ってニコニコ笑っていると、「行け!」といった感じで手を振ってくれました。
今度こそ本当に国境通過です。
大きな川を越えると、ブラチスラバの町です。
初めての街中での運転です。
これまでの一本道とは違い、いきなり遭遇した交差点は五叉路です。
しかも路面電車あり。
さあ、どうする。
その4に続きます。
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