チェコ(スロバキア)旅行記1992その2~いかにしてKはチェコ行きを決断したのか~
その1の続き。
同期入社のKがビール界に足を踏み入れたキッカケは、私と一緒に西馬込のビアハウスに行ったことでした。
私もKも色々なビールを飲み、ビールの奥深さに触れ、どんどんはまっていきました。
そんなこんなで1年が経ったころ、どちらからともなく「5月ごろ一緒にどっか(海外)行こっか?」てな話になり、「やっぱチェコかなぁ」
とKが言ったのがチェコにビールを飲みに行く直接のきっかけです。
(ここ大事です。私ではなく、Kが言ったんです。私が強引に誘導したわけではありません)
そんなこんなで決定したチェコ(スロバキア)・オーストリア旅行ですが、実施までには色々な困難がありました。
<困難1>情報が無い
今でこそインターネットで簡単に世界中の情報が手に入りますが、
当時はそんなもんありません。
主な情報源はガイドブックでしたが、
これだってビールのことについてはほとんど書いていません。
当時青山のマンションの一室に「チェコスロバキア観光局」があり、
そこに行ってパンフレットなんかを集めたりもしました。
それでも全然わからないので、結局は行き当たりばったりでした。
<困難2>車が借りられない
ウィーン国際空港でレンタカーを借りるつもりで、以前イギリスで借りたことのあるHertzに電話して予約をしたまではよかったのですが、念のため聞いた次の一言でひっかかりました。
現「チェコスロバキアにも行きますけど、いいですよね?」
ハ「チェコスロバキアに入国されるのであれば、お貸しできません」
ゲゲッ、です。
今回は車でまわること自体が目的の一つだったので、諦めるわけには行きません。
AVISに電話をしました。
現「チェコスロバキアにも行きますけど、いいですよね?」
エ「少々お待ちください・・・・チェコスロバキアについては、行ってはいけない国のリストには入っていません」
現「(まわりくどい言い方しよんなぁ)と言うことは、いいと言うことですね」
エ「ですから、行ってはいけない国のリストには入っていない、ということしか申し上げられません」
どうも、「自己責任」のようで、今思うと良く行く気になったな、と思います。
とは言え、貸してはくれるみたいなので一安心です。
<困難3>給油できない?
チェコスロバキア観光局でもらった、リーフレットの中に「Driving in Czechoslovakia(英語)」と題されたものがあり、あまりに今回の目的にぴったりなので、辞書を引き引き熟読したところ、次のようなことが書いてありました。
「チェコスロバキアでのドライブは、海外からの観光客にとって非常に魅力的である」
なるほど。
「何と、○○○○箇所のガソリンスタンド全国にあり、そのうち無鉛ガソリンを給油できるものが△△箇所もあります」
ん?無鉛ガソリン?
旧社会主義国では有鉛ガソリン車(東ドイツ製のトラバントなど)が主流だ、という話は聞いたことありましたが、そこまで無鉛ガソリンにやさしくないとは思いませんでした。
だってチェコスロバキア全土に数十箇所しかないんですよ、無鉛ガソリンスタンド。
1つスタンドを見逃すと、もうアウトって感じです。
でも行くことにしました。
根拠は無かったのですが、大丈夫な気がして。
でもこの辺の困難については、Kには事前には話しませんでした。
「ヨーロッパでドライブ?大丈夫やって、俺イギリスで運転したことあるもん!」
「チェコ語わからへん?余裕、余裕。俺一回行ったことあるもん!」
などとKには言って、安心してもらう事を第一に考えました。
だって正直に言ったら行かなくなりそうでしたから。
嘘も方便って言いますやん。
その3に続きます。
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